2009年7月29日水曜日

日本で一番「ありがとう」と言われる葬儀社を目指す株式会社ティア 代表取締役社長 冨安徳久様の講演を聴いてきました。

「カンブリア宮殿」に出演され、著書「ぼくが葬儀屋さんになった理由」で有名な
葬儀会社「ティア」社長 冨安徳久さんの経営者向けの講演を聴いてきました。

冨安さんのお話は本当に熱く、心に響くもので、感動の連続でした。

冨安さんは18歳の時にアルバイトで葬儀屋さんで働き、そこでの先輩の方が「ありがとう」と言われながら料金を受け取る姿に感動し、合格していた大学入学を蹴って葬儀会社に就職され、葬儀会社を転職していくうちに、葬儀会社の暴利をむさぼるやり方を変えようと独立されたそうです。

まずお話をされたのは、「相手の気持ちを本気で考える」です。

株式会社ティアでは故人、遺族の事を社員の方々は本気で考えて葬儀を単なる儀式ではないものにしているそうです。「カンブリア宮殿」でのエピソードもそうでした。ティアの社員の方が故人の行きつけの喫茶店のモーニングを仏前にお供えしたり、故人の息子さんとの思い出の喫茶店のコーヒー豆をお棺に一緒に入れてあげたりと忙しい遺族に代わって、思い出の品を揃えていました。遺族の方々は故人との思い出を思い出しながら、故人を偲んでいる姿が印象的でした。
「相手の気持ちを本気で考える」ことというサービス競争の時代に大切な事を教えて頂きました。

ティアでは企業が続く限り目指す生涯スローガン「日本で一番「ありがとう」と言われる葬儀社を目指す」
を掲げ、単純化した企業理念、企業戦略を社員全員がそれに向かい行動する体制にしているそうです。単純化する事により社員全員が理解し行動が出来ると仰られていました。心に落とす事が重要で、心に落とさなければ継続出来ないですよね。

一番感銘を受けた言葉が「今の状況で幸せを感じること」です。
目標を掲げて、そこを目指す事も重要ですが、今の小さな幸せを感じる事が出来なければ将来目標を達成したとしても幸せを感じる事はない。本当にその通りだと思います。
この事は、多くの死を見てこられた冨安さんだからこそ説得力のあるお言葉でした。
本当に人はいつ亡くなるのかわかりません。今の幸せを感じなければ、無念ばかりが残ってしまうと思います。今ある家族、友人、人間関係に感謝し、幸せを感じて生きていきたいと思いました。

最後に神道の冨安さんのおばあさんの言葉がとても良い言葉でしたので紹介したいと思います。
神道では鏡を拝みますが、冨安少年がおばあさんに質問されました。
「神様は誰?」
「わからない』
「じゃあみてごらん」と鏡の中を抱きかかえてのぞかされたそうです。
そこには自分の顔が映っていました。
「神様は自分自身だよ」とおばあさんは教えてくれたそうです。
私はこのお話を聴いてすばらしい言葉だと思いました。
私なりの解釈ですが、罰を当てるのも、ご利益をくれるのも自分自身の行動が起こす物だと思いました。何かの試練があった時、それを乗り越えられるかどうかは自分自身がそれに迎えるかだと思います。

ここには書ききれない内容、私なりの解釈が多く入っていますが、私の感動した講演の内容を皆様にもシェアしたいと思い書きました。
冨安社長!本当にありがとうございました。

0 件のコメント: